桃の品種について

福島の桃・あんぽ柿(干し柿)産直販売=大武農園
桃の実桃の枝(収穫期)

桃がおいしいくなる(?)こぼれ話その3

桃生産者の立場から、桃に関する豆知識をまとめてみました。
桃の原産地

桃の原産地は、中国の黄河上流の高原地帯だと言われています。

シルクロードを経由してヨーロッパに伝わり、ヨーロッパ系の品種は明治以降、日本にも導入されました。

中国から日本に伝わった上海水密などの品種と、ヨーロッパ系の品種との交雑により日本の初期の品種群が作られたそうです。

日本の桃の品種

明治から昭和初期頃までの主要な品種は、「白桃」「土用」「離核」「白鳳」「大久保」「伝十郎」「橘早生」などです。

その後、昭和30−40年代頃は「大久保」全盛期で、国内シェアの50%近くを占めていたこともあります。  

現在の日本の桃の品種
(出荷量・平成18年)

「白鳳」・・・24,100t(シェア18%)

「あかつき」・・・21,600t(同16%)  

「川中島白桃」・・・17,400t(同13%)  

「日川白鳳」・・・11,600t(同9%)  

「浅間白桃」・・・5,600t(同4%)  

現在の福島の桃の品種
(出荷量・平成18年)

「あかつき」・・・13,100t(シェア47%)

「川中島白桃」・・・4,440t(同16%)  

「白鳳」・・・1,250t(同5%)  

「日川白鳳」・・・884t(同3%)  

その他・・・7,930t(同29%)  

桃の品種育成方法

人工交配による方法
父方と母方の品種を交配させて、その実生を育てて選抜育成します。

自然交雑実生による方法
いろいろな品種が混植してある畑から採取した種から育てて選抜育成します。

枝変わり(芽条変異)
育てている桃から、枝の突然変異を見つけて育成します。
果樹類では、枝の一部だけ熟期が早くなったり遅くなったりなど、突然形質が変わることがあります。

桃の品種分類について

品種の生態的特徴や近縁関係で分類する方法や、果実の形質で分類する方法などがあります。

形質的分類1

有毛・・・表面に細かい毛のあるタイプ。普通の桃です。

無毛・・・表面に毛が無いタイプ。ネクタリンです。「ヒラツカレッド」「秀峰」「フレーバートップ」「ファンタジア」などの品種があります。

形質的分類2

白肉・・・日本国内で生産される桃は白肉種がほとんどです。

黄肉・・・「黄金桃」などの品種があります。

形質的分類3

溶質・・・熟した時に、果肉が軟らかくなるタイプ。国内生産の大部分がこのタイプです。

不溶質・・・熟しても果肉が軟らかくなりにくいタイプ。「まなみ」「おどろき」などの品種があります。

形質的分類4

粘核・・・核(種)と果肉が離れ難いタイプ。国内生産の大部分がこのタイプです。

離核・・・核(種)と果肉が離れ易いタイプ。「大久保」「黄金桃」などの品種があります。

花粉の有無による分類
日本の桃の元になった「上海水密」に花粉がなかったため、その性質が子孫に現れ、花粉の無い品種も多いといわれています。

花粉のある品種・・・「あかつき」「暁星」「白鳳」「日川白鳳」「大久保」「まさひめ」「ゆうぞら」「さおとめ」「清水白桃」「ヒラツカレッド」「ファンタジア」「秀峰」など

花粉が無い、またはごく少ない品種・・・「川中島白桃」「白桃」「あきぞら」「浅間白桃」「砂子早生」「倉方早生」「西野白桃」など

参考文献 『果樹園芸大百科5 モモ』農山漁村文化協会(2000年)
農林水産省/統計情報(http://www.maff.go.jp/j/tokei/index.html)
東北農政局福島農政事務所(http://www.fukushima.info.maff.go.jp/sokuho/sokuho.html)

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