福島の桃桃大武農園の桃作り


栽培している桃の品種

あかつき

農水省果樹試験場で「白桃」と「白鳳」の交雑実生から選抜・育成された品種です。福島では8月上旬頃に収穫します。果肉は白色で緻密。果汁が多く、糖度も高いなど品質は優良。福島の桃といえば「あかつき」というほど、果樹王国・福島県を代表する桃です。
1998年3月18日に芽接ぎ苗を定植しました。2000年には、1樹あたり10-20個の桃の実を着けました。2001年から本格的に収獲・出荷が始まりした。樹も成木化して、大玉の桃が採れるようになってきました。お客様には大変ご好評をいただいておりますが、もっと美味しい桃を目指して、作業を進めています。
数年前から、痛みのある樹を伐採して、新しい苗に植え替え更新を少しずつ進めています。

桃「あかつき」

暁星

(ぎょうせい)

福島県伊達市の佐藤孝雄氏が「あかつき」の枝変わりとして発見した品種です。「あかつき」よりも1週間程度早く、福島では7月下旬頃に収穫します。
1998年12月11日に1年生苗を定植しました。2000年には、育ちの良い樹に1-2個の桃の実を付けさせました。事実上、2001年が初めての収獲になりましたが、小玉ながら平均糖度13.5度程度の桃が採れました。現在は桃の樹も成木化して、かなり大玉の桃も採れるようになってきました。お客様には大変ご好評をいただいておりますが、もっと美味しい桃を目指して、作業を進めています。
2014年から、痛みのある樹を伐採して、新しい苗に植え替え更新を少しずつ進めています。

桃「暁星」

大久保

(おおくぼ)

大正時代に、岡山県の大久保重五郎氏が発見・育成し、昭和2年に命名された品種です。現在では、加工用にごく少量しか作られていません。大玉で豊産性ですが、他の品種と比べると食味が良くないので、ジャムやシロップ浸け等の加工用にお使いになることをお勧めします。生で食べると「昭和の桃」の味がします。
生産量がとても少ないので早めのご予約をお願いします。

桃「大久保」

紅博桃

(べにはくとう)

大武農園の地元、福島県伊達市霊山町の大橋喜博氏が「あかつき」の枝変わりとして発見・育成された品種です。「あかつき」より1週間程度遅く、福島では8月中旬頃に収穫します。甘みが強く、さわやかな酸味があります。2004年に苗を定植しました。

桃「紅博桃」

まどか

山形県で、「あかつき」の自然交雑実生から選抜育成された品種で、「あかつき」よりも10日程遅く収穫します。現在育成中。2015年から試験的に少し収穫できる予定です。出荷販売が可能になるのは2017年頃からです。

なつっこ

長野県で育成された品種。「あかつき」より10日程度遅く、福島では8月中旬頃から下旬頃に収穫します。「あかつき」と「川中島」の交配品種です。2004年に苗を定植しました。
ご要望があれば、販売可能ですので、お問合せください。
ただし、あまりお薦めはしません。甘みは、それなりにありますが、味にコク(?)が無いのか、あまり美味しく感じません。大玉で真っ赤に色づき、見た目は素晴らしい桃です。

桃「なつっこ」

まなみ

これも長野県で育成された品種の桃。完熟しても肉質が軟らかくならずに、カリカリとした梨のような食感の特殊な桃です。福島では、8月中旬から下旬頃に収穫します。充分熟して取り遅れ気味に収穫するととても美味。2004年に苗を定植しました。

完熟してもカリカリの食感の桃「まなみ」

紅晩夏

(べにばんか)
長野県果樹試験場で、「紅錦香(くにか)」に「フレーバートップ(ネクタリン)」を交配し、育成した品種です。「あかつき」よりも1ヶ月以上遅く、「川中島」よりも10日程遅く収穫します。福島では9月上・中旬頃でしょうか?
2015年春に苗を植えて現在育成中です。
ご注文は福島の桃・あんぽ柿(干し柿)産直販売=大武農園インターネット直売所「カメ吉」で承ります。

桃作り、年間の作業の様子

(2003年の作業を中心に、その後の追加情報を掲載しています)
桃の樹が成木化しましたので、このページの細かな更新は行いません。
最新の作業の様子などについては、農事記〜福島の桃・あんぽ柿(干し柿)産直販売=大武農園のページをご覧下さい。

7月
7月末
あかつき
収穫はじめ

梅雨の間、雨が多かったため、桃の果実が熟すのが早まる傾向があるので、採り遅れないように、すこし早めに桃の収穫を開始しました。
あかつきの収穫は8月中旬頃まで続きます。

7月下旬
あかつき
着色の始まった桃「あかつき」

雨続きのため、なかなか桃の着色が進みませんでしたが、ようやく天候も回復し、これから見る見る着色が進むと思います。

あかつきにも反射材を設置しました。

7月下旬
暁星、収穫始め
コンテナに収穫した桃「暁星」

早生種の桃「暁星」の収穫が始まりました。

とりあえず、今日は7キログラム用のコンテナに5箱分を収穫してきました。

7月下旬
あかつき
着色初期の桃「あかつき」

2−3日前から、あかつきの果実も、枝によって少し着色が始まりました。

7月中旬
枝全体の様子
桃「暁星」の着果状況

暁星の枝全体の着果具合はこんな感じです。

7月中旬
暁星
着色が進んだ桃「暁星」

13日の写真と同じ桃の実を写してみました。

僅か3日で、着色がかなり進んでいるのが分かると思います。

7月中旬
糖度を測る
桃の糖度を計測

摘果した桃の糖度を測ってみました。今回は12.2度でした。

7月は、雨の量も多く、気温も低い状態が続いたので、影響が心配されましたが、糖度は十分乗っている様子なので安心しました。おいしい桃が採れそうです。

7月中旬
着色が進む暁星
着色が進む桃「暁星」

反射材を敷いた効果でしょうか。どんどん着色が進みます。

7月上旬頃
反射材を敷く
桃の着色・光合成促進のための反射材設置

暁星の畑に、反射材を敷きました。桃の実の着色を促進し、光合成も活発になるため桃の糖度も上がると言われています。
写真は、銀色(アルミ蒸着)タイプの反射材ですが、最近は白いタイプが使われるようになりました。白いタイプの方が、園内の温度が上がり過ぎないため、作業も楽で、桃の果実にも優しいといわれています。また、銀色タイプよりも太陽光の反射量が多いので着色が良くなります。大武農園でも、順次白いタイプに切り替え中です。      

また、桃の重みで枝が少し開き気味になった頃に、枝が折れないように、竹竿をあてがって支えます。竹竿が作業の邪魔になったり、手間もかかるので管理が大変なんですが、この方法だと、収穫前に枝を少し開き気味にする事で、枝内部まで光が入るようになります。桃の品質を上げるためには、手間を惜しまないということで、この方法を採用しました。

大武農園では、桃の植え付け間隔を通常よりも広めにしてあります。園内が明るく、下枝まで光が入りますので、品質の高い桃が採れると考えています。

7月上旬
わずかに着色の始まった桃「暁星」

僅かですが、暁星の実が色づき始めました。

写真右側の実は双胚果か核割れと思われますが、あえて残してあります。双胚果とは、胚珠と呼ばれる種の部分が2つある物を言います。(双胚果については6月の記事を参照下さい)

7月初め
大きく膨らむ暁星
収穫まであと1ヶ月の桃の実「暁星」

暁星の収穫まで、あと一月足らずになりました。グングン大きくなっていきます。時々園内を見回りながら、不良果などを摘果します。

「あかつき」や「暁星」は、袋かけはしません。
袋かけをすると果皮がきれいになり、裂果を防ぐことができます。また、収穫時期が数日早まります(使用する袋の種類にもよります)。ただ、袋かけをした桃は、糖度が1度以上低くなるといわれています。


6月
6月中旬
再び糖度を
測ってみる
桃の糖度測定

5月に続いて、2回目の糖度測定。前回は8度弱だったのが、今回は9度に上がっています。

仕上げ摘果

桃の仕上げ摘果後

満開後40日頃から50日頃にかけて2回目の摘果をします。

写真は第2回目の摘果(仕上げ摘果)が終わった枝の様子です。7月頃にもう一度最後の摘果をします。

仕上げ摘果の
ポイント
桃の双胚果
桃の双胚果

写真左が正常果、右が双胚果です。一見、右側の方が大きくて良さそうに見えますが、双胚果は摘果しなければなりません。双胚果は、生理落果してしまったり、核割れになって果肉に異常が出たりしやすいからです。

横に切ってみると・・・。

左は胚乳といわれる種の中心部がひとつですが、右は胚乳がふたつあるのが分かると思います。

病虫害果や双胚果などをしっかりと見極めて摘果するのが仕上げ摘果の大切なポイントです。

摘果された実
摘果された桃の実

摘果をしている足下には、摘果された桃の実がたくさん転がっています。摘果と一緒に徒長した枝も少し切りつめるので、切られた枝も・・・。

メジロの巣
桃の樹に作られたメジロの巣

毎年、摘果をしていると、メジロやホオジロなどの野鳥の巣を見つけます。この時期は野鳥たちの子育ての時期ですから・・・。小鳥たちが巣立つまで見守るしかありません。黄色いくちばしの小鳥がピヨピヨ騒いでいたと思うと、アッという間に巣立っていってしまいます。


5月
現在の糖度を
測ってみる
糖度計
桃の糖度測定1
桃の糖度測定2

摘果した桃の実を糖度計(写真上)を使って糖度を測ってみました。

ニンニク絞り器(写真中)で桃の実を潰し、絞り汁を糖度計のプリズムに垂らして、ファインダーをのぞき込むと・・・糖度は約7.5度(写真下)でした。

5月下旬
5月下旬の桃

60本の桃の樹の全部を、一回り摘果が終わる頃には、こんなに大きくなります。

予備摘果2

桃の予備摘果1
桃の予備摘果2

長果枝(30センチ以上)や中果枝(15−30センチ)は、枝の中間部分に果実を残します。

長果枝は4−5果、中果枝は2−3果を残すのが標準。その際、なるべく葉のある所の果実を残すようにします。  

この時期には、葉の無いところの果実の方が大きいことが多いんですが、収穫期になると立場が逆転し、葉のあるところの果実の方が大きくなります。

予備摘果1

短果枝に着いた桃
ガクの残りかすが着いた桃

短果枝(15センチ以下)は先端に果実を残します。

ガクの残りかす(写真下)は取り除きます。

5月上旬
5月上旬の桃

大豆くらいの大きさに膨らんだ実。

第1回目の摘果(予備摘果)を始める時期です。


4月
モアーで草刈り
ハンマーナイフモアでの桃畑の草刈り

前年の秋に種を蒔いておいたライ麦もずいぶん育ち、穂が出始めますので、ハンマーナイフ・モアーを使って、草刈りをします。

刈られた草は自然に分解して、有機物の補給になり、土を肥沃にしてくれます。

ライ麦は、切り株からまた芽を出すので、6月頃までに2−3回草刈りをします。

ミツバチ
桃の花とミツバチ
日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の扇風行動

訪花昆虫に影響の強い農薬を使わないので、ミツバチも安心して受粉の手伝いをしてくれます。



2009年から、桃畑の片隅で日本蜜蜂(ニホンミツバチ)の飼育を始めました。日本蜜蜂が飛び交う果樹園を目指しています。

フェロモン剤設置
桃にフェロモン剤を設置

フェロモンの匂いで昆虫の交尾の邪魔をして産卵できないようにして、卵から孵った幼虫が木や葉・桃の実などを食い荒らすのを防ぎます。

4月中旬
開花

桃の花

数輪の花が開花しました。

右の写真は、4月17日撮影です。

4月中旬
蕾が膨らむ
開花直前の桃の蕾

開花直前です。

発芽

桃の蕾(発芽期)

4月に入ると、桃の蕾も大きく膨らみ、葉芽が発芽します。

開花も間近ですが、まだまだ摘蕾作業が続きます。      

蕾が大きく膨らんだこの時期が摘蕾しやすくて、作業がはかどります。

接ぎ木

桃の接ぎ木

1本だけ古い品種(大久保)が「暁星」の畑に混じっているので、これに暁星の穂木を接ぎ木して、少しずつ更新しています。

      

追記・・・2007年現在、主枝1本分は更新せずに、「大久保」のままです。


    3月  

摘蕾

桃の摘蕾

桃が開花する前に蕾を2/3から3/4程度取り去る作業です。
摘蕾をしないと、前年に伸びた枝全てにびっしりと花が咲いてしまいます。(それはそれで、とてもきれいなんですが・・・)花を咲かせるということは、桃の樹にとっては、とてもエネルギーを消費することなので、不要な蕾を除去することは、枝や果実の初期成育を良くするためにとても重要な作業になります。
3月に入ってからも、急に寒さが戻ってきますので、手がかじかんで摘蕾作業もなかなか進みません。

テントウムシ
桃の枝に来たテントウムシ

アブラムシを食べてくれるありがたい生き物です。


2月
記録写真
桃の枝をデジカメで記録

桃の木を1本1本、幹の太さを測り、デジカメで枝の様子を細かく記録します。


  1月

剪定

桃の剪定

日当たりや作業性などを考えながら、枝を切ります。「大藤流」と言われる剪定手法をベースにした仕立て方で育てています。樹形にはこだわらずに、自然な形で主枝を多めに配置しますが、樹が大きくなるにつれ、剪定が複雑になり、やや難しいのが難点。
暖かい日が続くと、桃の剪定作業もはかどります。


肥料は有機質(自家製の「ぼかし」肥料)のものを中心に使用。
農薬は必要最小限を心がけ、農薬安全使用基準を遵守しています。
農薬の使用回数は、地域の防除歴のおよそ2−3割減です。
また、除草剤は今まで一度も使ったことはありません。
桃作り2002年の作業の様子
桃作り2001年の作業の様子
桃作り1998年に桃の苗木を定植してから2000年までの作業の様子

桃がおいしいくなる(?)こぼれ話
桃の糖度について 桃の産地と生産量(収穫量)
県別、市町村別トップ10は?
福島の桃の生産地は?
桃の品種について
福島の桃の品種は?
桃の栄養成分 桃の葉とミツバチの甘ーい関係

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桃・モモ・もも